毎日を楽しく明るく生きていきたい。
夢を追いかけたい、何者かになりたい。
そう思うならやるべきことは、自分自身に対して投げかける言葉を選ぶことです。
人生は悩みの種であふれています。
何も悩まずに生きていくことは不可能です。
・仕事での失敗
・人間関係のトラブル
・転職や進学などの人生を変える選択
・新しいことへの挑戦
このような状況に置かれたとき、様々な言葉が頭に浮かぶはずです。
その言葉はどのようなものでしょうか。
前向きか、それとも否定的なものでしょうか。
これまで私は否定的なことばかり考えていました。
「自分にはできない」
「他の人に比べて自分は無能だ」
「失敗して傷つくのは嫌だからやめておこう」
これらの言葉を頭の中で繰り返しながら過ごした結果、自信を失いました。
そして、人に評価されるような場に出ることが心底怖くなりました。
否定的な言葉を毎日のように自分に言い聞かせてれば、本当に言葉通りの人間になってしまいます。
そうならないためにも「言葉」を選んでみませんか。
ネガティブなセルフトークを禁止する
自分自身と会話をしたことはないでしょうか。
セルフトークと呼ばれ、自分で自分に声をかけるものです。
スポーツ選手が試合前に行っているイメージが強いのではないでしょうか。
スポーツ選手でなくても、日常で使うことはできます。
重要なプレゼンテーション前や受験前に
「準備は万全、必ず成功する!」
「毎日努力を積み重ねてきた!自分はできる!」
こういった言葉で自分の気分を盛り上げ、力を出せるようするのです。
メリットのあるセルフトークですが、逆に気分を下げる言葉を選ぶ人がいます。
「なんであんなミスをしたのか、自分は駄目な奴だ」
「自分は馬鹿でどうしようもない」
このような言葉では、気分をどんどん落ち込ませることになります。
人間の行動は、思考に引っ張られます。
「自分には価値がない」
そう考えていれば、何ごとにも挑戦することはなくなります。
「自分は負け犬だ」
そう考えていれば、負け犬らしい振る舞いをするようになります。
否定的な言葉を自分に言い聞かせ続けると、言葉通りの人間になっていきます。
私もやったことがあるので、どんな気持ちになるか分かります。
ささいな事が重大な事のように感じられ、押しつぶされそうになりました。
そして、行動することが怖くなり身動きがとれなくなったのです。
ネガティブな言葉を自分に言い聞かせても損をするだけです。
今日から禁止にしてください。
セルフトークは必ずポジティブな言葉で、断定的な力強い表現にしてください。
そして、やる気がなくなったり気分が落ち込んだりしたとき、自分に言い聞かせましょう。
人生を変える意志を言葉にする
人生は毎日が選択です。
見えていないだけで、たくさんの選択肢が存在しています。
選択の結果、毎日御機嫌で楽しく生きている人がいます。
その逆に、苦しみに我慢しながら生きている人もいます。
良くも悪くも、毎日の選択の結果が今の人生になります。
もし、苦しみながら生きているのであれば選択に問題があります。
抜け出すための選択をしていく必要があります。
原因を見つけて変えていく、単純な話です。
ところが苦しんでいるにもかかわらず「できない」という人がいます。
私の周りにも同じような人がいたので、話を聞いたことがあります。
出てくるのは言い訳や否定的な言葉ばかりで、前向きな発言はゼロ。
変わりたくないのかと疑うほどです。
人生を変えたいという気持ちがあるなら、使う言葉を変えてください。
頭の中から否定的な言葉をすべて追い出すのです。
「できない」→「できる」
「いつかやる」→「今やる」
「不安」→「大丈夫」
自分を動かすポジティブな言葉を使ってください。
それが自分の本当の意志になるまで。
成功や成長、変化を邪魔する言葉
「分からないことを調べる」ことは、ものすごく簡単になりました。
インターネットを使えばすぐです。
就職先や進学先を選ぶときに、入念に調べた人は多いかと思います。
・会社であれば企業文化や給料
・学校であれば学科や偏差値に就職先
他にも、自分と関わる人物であれば、見た目や経歴。
SNSの投稿から、どんな性格をしているのか。
気になることは、できる限り調べたはずです。
人は不安になることは避け、安心安全な道を選ぶ生き物です。
そして不安は、分からないことから生まれます。
自分の予想通りに、確実に物事が進むか調べるのは当然です。
ところが、この確実さを病的なまでに求めると問題になります。
新しい環境に身を置くこと、新しい体験をすることができなくなるのです。
新しいということは、自分の「知らないこと」「分からないこと」です。
いくら調べても、確実さが保証されることはありません。
大きな変化となるとリスクがついてくることもありえます。
この不確実な状況が心に入り込み邪魔をしてきます。
「本当に大丈夫なのか」
「やって駄目だったら損になる」
「大変そうだ、やめるべきか」
そんな言葉が頭をよぎった瞬間、行動をやめる方に進み始めます。
確実な状況を求め続けることは、同じ環境で同じことばかり続けるということになります。
成長や変化に対応していかないといけない危機感がある人。
成功を手にしたい人。
不確実な状況でも進めるように考え方をシフトさせてください。
確実さを求めるあまり、あれもこれもやらずにいると機会を失います。
取り返しのつく範囲であれば、未知の世界にドンドン飛び込んでいきましょう。
「後で」の一言で行動はできなくなる
気分の影響を受けずに淡々と行動できる人は、成果を上げ続けることができます。
対して気分で行動する人は、成果にムラがでてきます。
残念ながら私は、気分に影響を受けるタイプです。
そのため、何もしたくない気分のときはゴロゴロして過ごすことがありました。
そんなとき必ず出てくる言葉が「後でやる」でした。
こうなるとギリギリまで何もやらず、追い詰められることがよくありました。
私のように気分の状態によって行動が左右される人は多いかと思います。
対して成功者と呼ばれる人は、最悪の気分の中であっても行動してきた人です。
気分に行動が引っ張られることがなく、やるべきことに集中しています。
ですが、成功者でない人も気分を問わずに行動できるものです。
その例が、職場や学校に行くことです。
気分じゃなくても義務を果たし、何とかやってきた経験はあるはずです。
これは、やりたくないことでも取り組む力があるということです。
そもそも、やる気は待っていれば現れるものではありません。
助けを求めれば駆けつけてくれるヒーローではないのです。
期待して待っていると、ずっと待ちぼうけさせられることになります。
来るかもわからないものを期待して待つのは無駄です。
人生は行動するかどうかで決まります。
頭の中でアレコレ考えているだけでは何も変わりません。
行動するしかないのです。
そして、行動を気分に決めさせてはいけません。
思考と行動は切り分け、今すぐに動き出してください。
あなたを失望させる「期待」という言葉
他者に対する期待はトラブルの原因。
また、毎日の生活を苦しくする原因でもあります。
アンガーマネジメントを学んだことがある人なら、聞いたことがあるはずです。
職場における「期待」の例は
「頼んでおいた仕事が終わっていない」
「忙しいときに手伝ってもらえない」
「指示した内容通りにできていない」
などがあります。
こうした場面で、相手に失望したり怒ったりする人がいます。
原因は「相手が自分の思う通りに動かなかった」という考えです。
これは職場に限った話ではありません。
毎日の生活のあらゆる場面で起こり得る話です。
「相手に期待をする」というのは、聞こえはいいものです。
お互い話し合った上で生まれた期待であれば、問題はないでしょう。
しかし、一方的な期待の場合はそうはいきません。
期待される側になって考えてみると分かります。
まず相手の中に「期待する自分の姿」が作られます。
そして、その通りに自分が動かないと失望されます。
場合によっては怒られることもあります。
その時どう思うでしょうか。
頼んでもいないのに勝手に期待され、失望され怒られる。
迷惑な話だと思いませんか?
とはいえ、一切期待しないで生きていくことは難しいです。
そこで、期待値を下げるようにしてはどうでしょうか。
私は、自分が期待していることに気づいたら
「ダメもと(駄目で元々)」
「自分は今、イラつく原因を作ってしまっている・・・」
そう心の中でつぶやくようにしています。
期待は人生の難易度を上げ、生きづらくします。
逆に期待を手放すことができれば人生はとても楽になります。
しかし、期待を手放すことは本当に難しいです。
考え方や行動は簡単に変えられるものではありません。
自分が何に期待しているか、どうすれば手放すことができるのか。
じっくり時間をかけて考え、取り組んでみてください。
口癖を「できない」から「できる」に変える
「死ぬ前に後悔すること」について、見たり聞いたりしたことはないでしょうか。
調べてみたところ、後悔することの上位は
・何かに挑戦しなかったこと
・自分や家族を大切にしなかったこと
・仕事に時間を費やしすぎたこと
などがありました。
私自身、会社と家を往復するだけの毎日を後悔していました。
もし昔に戻れるなら、という無駄なことを考えることもあります。
変化のない人生を変えたいと思いながらも、「できない」とも思っていました。
この「できない」という言葉が厄介です。
「無理」「駄目」と言った言葉も同様です。
これらの言葉が頭の中にあふれると、「できない」理由探しが始まります。
そして無難な選択をするようになったり、先延ばしにしたりするようになります。
自分の理想とする生き方から、かけ離れることになるとしても。
こうした生き方の先に待っているものは後悔です。
自分の命の終わりを本気で意識するようになったとき、
「あのとき、別の道を選んでいたら・・・」
人生を振り返って気づいたときには、もう手遅れです。
後悔しながら生きている人もいれば、望み通りの人生を送っている人もいます。
両者の違いは、「できない」ではなく「できる」を考えて行動していることです。
失敗しても「無理」や「駄目」だと決めつけて、あきらめたりしません。
何度も挑戦するだけです。
今の人生を振り返ってみて後悔していることはないでしょうか。
心残りがある人は、自分が何を大切にすべきだったか考えてみてください。
本心に向き合って考えたとき、自分に使うべき言葉が見えるはずです。
まとめ
・セルフトークはポジティブな言葉だけ使う
・自分を動かす意志を言葉にしてみる
・自分を邪魔する言葉は使わないようにする
・「後でやる」は禁句
・「期待」という言葉はストレスの元になる
・使うべき言葉は「できない」ではなく「できる」
最後に
使う言葉を選ぶことは本当に大切だと思います。
そして、言葉を選ぶということは捨てる言葉もあるということです。
できれば捨ててほしい言葉は
「できない」「後でやる」「期待」
他にもありますが、意味は上記の言葉と似ているものばかりです。
改めて考えてみると、自分を否定する言葉を使っても損しかありません。
本当に何も良いことはありません。
否定的な言葉を選びやすい人は、人にかける言葉はもちろん、自分にかける言葉も気にかけてください。